簿記2級の範囲である本支店会計。
勉強中に難しいと感じ、つまずいてしまう人も多いのではないでしょうか?
出ないと思って、対策しない人も多いそうです。
本当に出ないのか気になっていまいますよね。
この記事を読むと、本支店会計について勉強したくなりますよ!
本支店会計をマスターして、日商簿記2級試験の合格に一歩近づきましょう!
そのまえにそもそも日商簿記とは?って思ってる方は以下に簡単解説があるのでどうぞ!
日商簿記とはどんな資格かを簡単に解説!何級から受ける?メリットはある?
日商簿記2級で本支店会計の問題は出ない?
簿記2級で本支店会計の問題は出ます!
決して頻度は高くありませんが、出題は毎年されています!
処理が難しいので、苦手と感じる人が多いのは事実です。
「出ないから、対策していない」という人も多いようですが、もったいないです!
本支店会計の問題は、第1問と第3問で出ます。
本支店会計が出ないと思い、勉強をしなかったら、当日出題されて焦らないように対策しておきましょう!
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日商簿記2級で出題される本支店会計とは?
簿記2級で出題される本支店会計とは、支店を持っている企業で使われる会計制度のことです。
企業が成長していくと、事業を拡大していき、全国に支店を作るようになりますよね。
本店と支店の会計はそれぞれお金の流れが違いますよね。
本支店会計2つの制度とは?
- 「支店独立会計制度」…各支店が独立した会計を行うこと
- 「本店集中会計制度」…支店には帳簿を置かずに、本店がすべての会計を行うこと
本店だけがすべての会計を行うか、支店もそれぞれ会計を行うかの違いがあります!
簿記2級では、「支店独立会計制度」の問題が出ます!
本支店会計とは、支店を持っている企業の会計制度のことをいいます。
日商簿記を効率よく復習する方法は、こちら
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日商簿記2級で出題される本支店会計仕訳問題の解き方は?
簿記2級で出題される本支店会計仕訳問題の解き方について解説していきます!
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本店と支店の取引をする場合は?
まず、基本的な本支店会計の仕訳についての仕組みを理解することから始めましょう!
基本的な本支店会計とは、支店が支払う予定のお金を本店が払った場合や、本店が受け取る予定だったお金を支店がもらった場合のことをいいます。
お客さんから見たら、本店にお金を払っても、支店にお金を払っても、同じ企業に支払いをしていることになるので、変わらないですよね。
例題を見てみましょう!
例題:支店の売掛金¥70,000を、本店が現金で回収した場合の仕訳は?
答え:
本店 現金 70,000|支店 70,000
支店 本店70,000|売掛金70,000
本店は、支店のお金を現金で回収し、支店は、売掛金を本店に代わりに受け取ってもらったという考え方になるのです。
本店では右(貸方)に「支店」、支店では左(借方)に「本店」がありますよね。
勘定科目の「本店」「支店」は反対側に必ずきます!
本店の仕訳には「支店」しか使いません!
支店の仕訳には「本店」しか使いません!
自分以外の勘定科目を使うことを頭に入れておいてください!
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支店が複数ある場合は?
支店がいくつかある場合は、2つの制度があります!
2つの制度とは?
- 「本店集中計算制度」…各支店同士が、取引を、本店を通して行うこと
- 「支店分散計算制度」…各支店同士の取引を、本社を通さずに行うこと
どちらの制度を採用しているかをしっかりと確認することが大切です。
例題を見てみましょう!
例題:福岡支店の広告宣伝費60,000を現金で名古屋支店が払った場合の仕訳は?
<本店集中計算制度のパターン>
答え:
本店 福岡支店 60,000|名古屋支店 60,000
福岡支店 広告宣伝費 60,000|本店 60,000
名古屋支店 本店 60,000|現金 60,000
本店集中制度では、本店を経由するので本店の仕訳が必要になってきます。
本店は、支店同士の取引があったことを記入しておきます。
福岡支店は、本店から広告宣伝費を払ってもらい、名古屋支店は、本店に現金を払ったという考え方になります。
<支店分散計算制度のパターン>
答え:
福岡支店 広告宣伝費 60,000|名古屋支店 60,000
名古屋支店 福岡支店 60,000|現金 60,000
支店分散計算制度では、本店は通さないので、支店のみの仕訳になります。
福岡支店は、名古屋支店から広告宣伝費を払ってもらい、名古屋支店は、福岡支店に現金を払ったという考え方になります。
問題文を注意して読むようにしましょう!
本支店会計の仕訳問題を解くときは、問題文をしっかりと読まなければなりません!
問題文を見るときに注意しないといけないポイントは2つです!
まず、本店集中計算制度と支店分散計算制度を問題文から見つけましょう。
どちらを採用しているかは必ず書いてあります。
逆の制度で解いてしまうと、答えがまったく違うものになるので注意しましょう!
次に、どこの仕訳を答えに書くのかを読み解きます。
ここまでの例題では、本店と各支店それぞれの仕訳をすべて答えてきましたが、実際は、どちらかを答えるように出題されます。
実際の問題文では、
- 「A支店の○○費を、B支店が立て替えの連絡を受けた」
- 「本店は、A支店の○○費を、B支店が立て替えの連絡を受けた」
といった書き方をされます。
この場合、答えは連絡を受けた前者はA支店、後者はA支店の仕訳を書くのが正解です!
主語に注目すると分かりやすいかもしれないですね。
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簿記2級で出題される本支店会計について、解説してきました!
難しいですし、出題されないと思っている人も多いようですね。
しかし、本支店会計の問題は、必ずどこかで出題されます!
本支店会計の仕訳問題について解き方を解説しましたが、いかがでしたか?
仕組みを理解できれば、問題を解くことができますが、そこまでが大変ですよね。
1度つまずいてしまうと、モチベーションが続かなくなり、挫折してしまうなんてこともあるのではないでしょうか。
そういった挫折を防ぐために、通信講座を受けることもおすすめです!
スタディングでは、動画で講義を何度も見ることができ、アプリで復習することもできます。
テキストを何度読んでも分からないことが、動画だと理解しやすくなると思います。
理解できるまで、何度も復習問題を解くことも可能です。
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とはいっても、どんな動画なのか、本当に理解できるようになるのか、不安になりますよね。
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