・保育士資格って女性におすすめ?
・国家資格の保育士になるにはどうすればいいの?
・保育士資格はどんなふうに役立つの?
・保育士資格の将来性や合格率ってどんな感じ?
上記のように「保育士資格に関する疑問」にお応えできる記事を用意しました!
この記事を読むことで、「保育士資格の取得の仕方や、合格率、今後の将来性」などの疑問が解決できます。
また、記事中盤では「保育士試験に強い安くておすすめ通信講座」や、
記事最後に「主婦でも効率よく独学で保育士試験対策の仕方」について解説していますので是非参考にしてみてください。
保育士になるには?
保育士資格を取得するためには、以下の2つの方法があります。
- 都道府県知事の指定する保育士を養成する学校その他の施設で所定の課程・科目を履修し卒業する。
- 保育士試験に合格する。
1・については、専修学校にて専門の課程を経て履修が完了すれば保育士資格が得られます。
2・の保育士試験は、科目別に複数の試験と実技試験を合格し保育士資格が取得できます。
保育士とは?
もともとは「保母さん」と呼ばれていた資格で、女性の仕事として定義付けられていたため実際に保母さんとして働くのもほぼ100%が女性でした。
しかし1985年の男女雇用機会均等法の制定以降、少しずつ男性の「保母さん」も増えています。
そういった背景を踏まえ「保母」は「保育士」に改められ、女性でも男性でも関係なく、保育の専門家としての国家資格として定義付けられています。
保育士は、働くお母さんの代わりとして、子ども達の世話をするのが主な仕事です。
0歳からの子どもも保育の対象となるので、オムツ交換や授乳、生活面での指導・しつけ、歌や折り紙などで一緒に遊びながらお母さんに代わって見守らなければなりません。
子どもが心身ともに健やかに成長するために、保育士は様々な遊びなどの計画をたて、子どもの様子や天候、疲労度を見ながら一緒に遊びます。
ときには柔軟な保育を進めていかなければなりません。
保育士資格は転職に役立つ?
保育士は国家資格であり、一度取得すれば生涯有効な資格です。
子育て等の理由で一旦退職したとしても、その経験が再就職を有利とすることも仕事柄多いようです。
女性にとっては一生涯役立つ資格です。
子供と遊ぶ仕事というイメージがあるため、最近では男性の保育士も増えてはいますが、やはり子育てという面では女性の仕事と言えます。
近年、共働き家庭の増加などから保育の需要が増え、また、待機児童の問題などもあり、常に保育士を募集しているような状況です。
そのためパートなどの短時間勤務や、保育士派遣を専門としている人材派遣会社で働くなど、ライフスタイルに合わせた働き方をすることもできるようになりました。
活躍できる場所は保育所だけに限らず、病院、大型複合施設など多岐に渡ります。
最近では病院で保育士を募集しているケースも目にします。
様々な形で子どもと関わることができる点が保育士の大きな特徴です。
保育士資格の将来性
保育士は常に人手不足なので、日本全国で求人は多くあります。
資格を取得すると就職や転職にはかなり役立ちます。
やはり女性に人気の職業ですが、最近は男性の保育士もいます。
就職先は幼稚園、保育園、託児施設、乳児院、養護施設などの児童福祉施設や病院などで、活躍の場は多くあります。
保育士は、将来の日本を支える元気な子どもの成長を親に代わって見届けるやりがいある仕事です。
将来結婚して子どもを持ちたいと考えている女性には、子どもの心理を学ぶ上でも役立つ資格です。
保育士未経験者でも意外と採用されやすい?
どの資格にもいえますが、就職するにあたってはもちろん経験があるに越したことはありません。
保育士であっても同様です。
しかし、経験があればいい保育士であるとは限りません。
経験がなくても採用時から良い保育をする保育士も多くいます。
相手は小さな子どもとはいえ感情を持った生身の人間です。
保育士の人間性が重要です。
保育園の園長の立場からすると、よその保育園の悪い習慣が身についているベテランよりも、全くの新人の方が指導しやすいという意見も多いようです。
面接の際に当然経験の有無も聞かれますが、大切なのは人柄です。
決して経験者が有利にはならず、未経験者を積極的に採用する保育園も珍しくないです。
保育園の求人情報は、ハローワークや一般求人誌、保育士専門の求人サイトなどに多数掲載されています。
詳しく調べてみると、未経験歓迎の求人も多く掲載されていのがわかります。
地域限定保育士制度の実施
地域限定保育士とは保育士の人材不足を解消するために、少しでも合格者を増やすのが狙いで作られた試験的な制度です。
平成27年より実施されています。
簡単に説明すると、保育士試験に合格した地域(自治体)でだけ働ける保育士資格の地域限定版です。
地域が限定されているので、合格した地域以外では「保育士」とは名乗れません。
しかし、地域が限定されるのは合格後最初の3年間だけで、実際に保育士として働かなくても登録後3年すれば全国で働ける保育士に「自動昇格」します。
地域限定保育士試験は全国どこでも受けられワケではありません。
神奈川県、大阪府、沖縄県、千葉県、宮城県などの一部の地域(国家戦略特別区)に限定して実施されています。
地域限定保育士の試験が簡単ということではなく、1回多く地域限定保育士の試験を受けられるという制度です。
地域限定保育士試験と通常の保育士試験でも科目合格制度は利用できるので、合格できるチャンスが増えます。
保育士試験合格率
保育士試験受験者と合格率は以下になります。
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和3年度年 | 83,175人 | 16,660人 | 19.7% |
令和2年度 | 44,914人 | 10,890人 | 24.2% |
令和元年度 | 77,076人 | 18,330人 | 23.8% |
平成30年度 | 68,388人 | 13,500人 | 19.7% |
平成29年度 | 62,555人 | 13,512人 | 21.6% |
平成28年度 | 70,710人 | 18,229人 | 25.8% |
厚生労働省の資料によると令和3年度の保育士試験の全体の合格率は約19.7%です。
では、一次試験と二次試験それぞれの合格率はどうなのでしょうか。
一次試験(筆記試験)の合格率
過去の筆記試験の合格率の推移と比較しても大きな差はないため、例年20%前後が筆記試験の合格率の目安と言えるかもしれません。
二次試験(実技試験)の合格率
筆記試験よりも合格率が高いため、一般的に難易度は低いです。
※令和2年度は新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ全都道府県において1回目の筆記試験が中止となり、実技試験のみの為受験者数が少なくなっています。
「保育士試験に強い安くておすすめ通信講座」について下記記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください!
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保育士試験概要
ホームページ・受験申込・問合せ
受験資格
- 大学に2年以上在籍し62単位以上修得した者。
- 短大、高等専門学校を卒業した者または、卒業見込み者
- 1.2.と同等と厚生大臣が認定した者。
- 高校卒業後、児童福祉施設で2年以上の勤務歴がある者。
- 児童福祉施設で5年以上の勤務歴がある者。
- 平成3年3月31日までに高校を卒業した者。
- 平成8年3月31日までに高校の保育科を卒業した者。
- 外国において、学校教育における14年以上の課程を修了した者など
※詳しくは実施団体のHPをご覧下さい。
願書申込み受付期間
- 前期:1月上旬~2月中旬頃まで
- 後期:7月中旬~8月下旬頃まで
受験料(税込み)
12,950円(内訳: 受験料 12,700円 + 受験の手引き郵送料 250円)
試験内容
筆記試験
① 保育の心理学(60分)
② 保育原理(60分)
③ 子ども家庭福祉(60分)
⑤ 社会福祉(60分)
⑥ 教育原理(30分)
⑦ 社会的養護(30分)
⑧ 子どもの保健(60分)
⑧ 子どもの食と栄養(60分)
⑨ 保育実習理論(60分)
実技(2分野を選択)
- 音楽表現に関する技術・・・・ピアノ、ギター、アコーディオン
- 造形表現に関する技術(45分)
- 言語表現に関する技術・・・・各自で用意した童話等を3分以内にまとめて話す。
※幼稚園教諭免許状所有者以外は、受験申請時に必ず2分野を選択する。
免除(科目等)について
幼稚園教諭免許所有者
筆記試験科目の「保育の心理学」・「教育原理」と「実技試験」が受験免除となります。
社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士のいずれかの有資格者
筆記試験科目の「子ども家庭福祉」・「社会福祉」・「社会的養護」が免除が受験免除となります。
指定保育士養成施設において筆記試験に対応する教科目を修得した者
筆記試験科目が免除されます。
(要「幼稚園教諭免許所有者保育士試験免除科目専修証明書」の提出)
過去3年間の筆記試験において一部(全部)の筆記試験に合格している者
合格している科目(全科目)が免除されます。
身体上の障害等に係る特別措置について
受験に際して補助等個別対応の必要な方(怪我、妊娠中等)や、障害をお持ちの方(別途配慮に関する申請が必要)は、受験申請前に保育士試験事務センターまで連絡してください。
試験日程
前期
筆記試験・・・・4月中旬頃の2日間
実技試験・・・・7月上旬頃の1日間
後期
筆記試験・・・・10月下旬頃の2日間
実技試験・・・・12月中旬頃の1日間
地域限定保育士
筆記試験・・・・10月下旬頃の2日間
実技試験・・・・12月中旬頃の1日間
合格基準
- 筆記試験:各科目6割以上の得点で、合格となります。
- 実技試験:選択した2分野のそれぞれにおいて6割以上の得点で、合格となります。
保育士資格に取得に関する最後のまとめ
今回の記事を簡単にまとめると、
まとめポイント
- 保育士資格は「一生涯使える資格」
- 働ける環境は多い
- 未経験でも転職しやすい
- 保育士試験の合格率は、意外に低い
という感じになります。
また、保育士試験合格率は平均20%台と低めですが、独学でも保育士試験に合格している人が多数いることも事実です。
主婦の方で効率よく勉強して合格したいなら、下記の「主婦でも効率よく独学で保育士試験対策の仕方」も参考してみてください!
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