建設系の仕事に就いている方や、これから建設系の仕事への就職や転職を考えている方であれば、「施工管理技士」という名前聞いたことありますよね。
ここでは土木現場のスペシャリストである国家資格の「土木施工管理技士」について、等級ごとの違いや、就職や転職をする場合のニーズなどをご紹介します。
土木施工管理技士とは?【PR】
土木施工管理技士は、施工管理技士の国家資格のうちの1つであり、土木工事現場に配置される主任技術者や監理技術者になるために必須の資格です。
建築工事(建築物とそれに付帯する工事)の施工管理を行う建築施工管理技士に対して、土木施工管理技士は土木工事(舗装、橋、河川、港湾など)の施工管理を行います。
河川や道路、鉄道、上下水道工事、港湾、橋梁などあらゆる土木建設の場で活躍できる土木施工の分野のスペシャリストです。
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土木施工管理技士 資格概要
受験資格
●1級土木施工管理技士
- 学校教育法による大学もしくは、専門学校の「高度専門士」の指定学科修了後、実務経験3年以上の者。(この年数のうち、1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。)
- 学校教育法による大学もしくは、専門学校の「高度専門士」の指定学科以外を修了後、実務経験4年6ヶ月以上の者。(この年数のうち、1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。)
- 短大、高等専門学校(5年制)もしくは専門学校の専門士課程(2年以上)を修了後、実務経験5年以上の者。(この年数のうち、1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。)
- 短大、高等専門学校(5年制)もしくは専門学校の専門士課程(2年以上)の指定学科以外を修了後、実務経験7年6ヶ月以上の者。(この年数のうち、1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。)
- 学校教育法による、高等学校、中等教育学校(中高一貫6年)もしくは専修学校の専門課程において指定学科を修了後、実務経験10年以上の者。(この年数のうち、1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。)
- 学校教育法による、高等学校、中等教育学校(中高一貫6年)もしくは専修学校の専門課程において指定学科以外を修了後、実務経験11年6ヶ月以上の者。(この年数のうち、1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。)
- 学歴を問わず、実務経験15年以上の者。(この年数のうち、1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。)
- 2級土木施工管理技術検定合格後、実務経験5年以上の者。(この年数のうち、1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。)
- 2級土木施工管理技術検定合格後、実務経験5年未満の者で、学校教育法による高等学校、中等教育学校(中高一貫6年)もしくは専修学校の専門課程の指定学科を修了後、実務経験9年以上の者。(この年数のうち、1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。)
- 2級土木施工管理技術検定合格後、実務経験5年未満の者で、学校教育法による高等学校、中等教育学校(中高一貫6年)もしくは専修学校の専門課程の指定学科以外を修了後、実務経験10年6ヶ月以上の者。(この年数のうち、1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。)
- 2級土木施工管理技術検定合格後、実務経験14年以上の者。(この年数のうち、1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。)
※その他、実務経験や学歴などにより細かく規定されています。詳しくはHPをご確認ください。
●2級土木施工管理技士
- 大学の土木、建築学科の指定学科卒業後、1年以上の実務経験者
- 短大、高等専門学校土木、建築学科の指定学科卒業後、2年以上の実務経験者
- 高校の土木、建築学科の指定学科卒業後、3年以上の実務経験者
- 8年以上の実務経験者。など
※その他、実務経験や学歴などにより細かく規定されています。詳しくはHPをご確認ください。
試験内容
●1級土木施工管理技士
(①、②、③は学科 ④は実地)
① 土木工学
② 施工管理法
③ 法規
④ 施工管理法
●2級土木施工管理技士
(①、②、③は学科 ④は実地)
(土木、鋼構造物、薬液注入の3種別に分かれて行われます。)
種別:土木
① 土木工学等
② 施工管理法
③ 法規
④ 施工管理法
種別:鋼構造物塗装
① 土木工学
② 鋼構造物塗装施工管理法
③ 法規
④ 鋼構造物塗装施工管理法
種別:薬液注入
① 土木工学
② 薬液注入施工管理法
③ 法規
④ 薬液注入施工管理法
合格基準
●1級・2級
学科試験:満点中、60%以上の得点率で、合格となります。
実地試験:満点中、60%以上の得点率で、合格となります。
免除(科目等)について
●1級土木施工管理技士
学科試験免除者(下記いずれかに該当する者)
- ① 前年度の1級学科試験合格者
- ② 技術士法による第二次試験のうち技術部門を建設部門、上下水道部門、農業部門(選択科目を農業土木とするものに限る)、森林部門(選択科目を森林土木とするものに限る)、水産部門(選択科目を水産土木とするものに限る)又は総合技術監理部門(選択科目を建設部門若しくは上下水道部門に係るもの、「農業土木」、「森林土木」又は「水産土木」とするものに限る)に合格した者で、1級土木施工管理技術検定・学科試験の受験資格を有する者
●2級土木施工管理技士
学科試験免除者(下記いずれかに該当する者)
- ① 前年度の2級学科試験合格者
- ② 技術士法による第二次試験のうち技術部門を建設部門、上下水道部門、農業部門(選択科目を農業土木とするものに限る)、森林部門(選択科目を森林土木とするものに限る)、水産部門(選択科目を水産土木とするものに限る)又は総合技術監理部門(選択科目を建設部門若しくは上下水道部門に係るもの、「農業土木」、「森林土木」又は「水産土木」とするものに限る)に合格した者で2級土木施工管理技術検定・学科試験の受験資格を有する者
- ③ 学校教育法による大学を卒業した者で在学中に施工技術検定規則(以下「規則」という)第2条に定める学科を修め、かつ、卒業後1年以内に2級土木施工管理技術検定の学科試験に合格(在学中の合格も含む。以下同じ。)し、卒業した後4年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・実地試験を受験しようとする者で土木施工管理に関し1年以上の実務経験を有する者
- ④ 学校教育法による短期大学又は高等専門学校を卒業した者で在学中に規則第2条に定める学科を修め、かつ、卒業後2年以内に2級土木施工管理技術検定の学科試験に合格し、卒業した後5年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・実地試験を受験しようとする者で土木施工管理に関し2年以上の実務経験を有する者
- ⑤ 学校教育法による短期大学又は高等専門学校を卒業した者で、2級土木施工管理技術検定の学科試験に合格した後、学校教育法による大学を卒業(短期大学又は高等専門学校在学中及び大学在学中に規則第2条に定める学科を修めたものに限る)し、短期大学又は高等専門学校を卒業した後6年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・実地試験を受験しようとする者で土木施工管理に関し1年以上の実務経験を有する者
- ⑥ 学校教育法による高等学校又は中等教育学校を卒業した者で在学中に規則第2条に定める学科を修め、かつ、卒業後3年以内に2級土木施工管理技術検定の学科試験に合格し、卒業した後6年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・実地試験を受験しようとする者で土木施工管理に関し3年以上の実務経験を有する者
- ⑦ 学校教育法による高等学校又は中等教育学校を卒業した者で、2級土木施工管理技術検定の学科試験に合格した後、学校教育法による短期大学又は高等専門学校を卒業(高等学校又は中等教育学校在学中及び短期大学又は高等専門学校在学中に規則第2条に定める学科を修めたものに限る)し、高等学校又は中等教育学校を卒業した後7年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・実地試験を受験しようとする者で土木施工管理に関し2年以上の実務経験を有する者
- ⑧ 学校教育法による高等学校又は中等教育学校を卒業した者で、2級土木施工管理技術検定の学科試験に合格した後、学校教育法による大学を卒業(高等学校又は中等教育学校在学中及び大学在学中に規則第2条に定める学科を修めたものに限る)し、高等学校又は中等教育学校を卒業した後8年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・実地試験を受験しようとする者で土木施工管理に関し1年以上の実務経験を有する者
実技試験免除者(下記いずれかに該当する者)
- ① 学校教育法による大学を卒業した者で在学中に施工技術検定規則第二条に定める学科を修め卒業後1年以内の者又は試験日の属する年度の3月までに同条に定める学科を修めて卒業する見込みの者
- ② 学校教育法による短期大学又は高等専門学校(旧専門学校令による専門学校を含む)を卒業した者で在学中に施工技術検定規則第二条に定める学科を修め卒業後2年以内の者又は試験日の属する年度の3月までに同条に定める学科を修めて卒業する見込みの者
- ③ 学校教育法による高等学校又は中等教育学校を卒業した者で在学中に施工技術検定規則第二条に定める学科を修め卒業後3年以内の者又は試験日の属する年度の3月までに同条に定める学科を修めて卒業する見込みの者
身体上の障害等に係る特別措置について
身障者等の方で、試験当日に試験会場において配慮が必要な方は、受験申請に際して事前に以下のような手続きが必要です。
※過去に手続きを行った方も改めて手続きを行う必要があります。
(1) 申込に際しての前提条件身障者等の方で、本検定試験を受験しようとする場合は、以下の 3 つの条件を満たしていることが必要となります。
- ① 本検定試験の受検資格を有すること
- ② 工事現場において施工管理技士としての業務を遂行できること
- ③ 受験者単独で受験できること
(2) 手続き方法について受験申込書の発送前に、一般財団法人全国建設研修センター土木試験課まで電話で、障害等の内容(病状・程度)等を伝える必要があります。また、実施団体より送られる「特別受験申請書」用紙と合わせて、下記①~③の書類を一括して申込締切日までに実施団体まで送付する必要があります。
- ① 受験申込に必要な書類
- ② 特別受験申請書
- ③ 障害者手帳のコピー等
提出された書類確認のため実施団体から、後日、電話での確認がある場合があります。(障害等の症状・程度や、試験会場の設備などにより、全てのご希望に添えない場合があります)
受験申込後の最終受付は試験日の3週間前までとなります。対応期間以外は受付されません。
受験申込・問合せ
ホームページ
願書申込み受付期間
●1級土木施工管理技士
学科・・・・3月中旬~下旬頃まで
実地・・・・8月中旬~下旬頃まで
●2級土木施工管理技士
前期:3月上旬~中旬頃まで
後期:7月上旬~下旬頃まで
試験日程
●1級土木施工管理技士
学科・・・・7月上旬頃
実地・・・・10月上旬頃
●2級土木施工管理技士
前期:6月上旬頃
後期:10月下旬頃
受験地
●1級土木施工管理技士
札幌、釧路、青森、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、岡山、広島、高松、福岡、那覇
●2級土木施工管理技士
前期:
札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇 後期:
札幌、釧路、青森、仙台、秋田、東京、新潟、富山、静岡、名古屋、大阪、松江、岡山、広島、高松、高知、福岡、鹿児島、那覇
なお、学科試験(後期試験)試験地については、上記試験地に熊本が追加されます(試験地については近郊都市も含みます。)
ただし、鋼構造物塗装及び薬液注入は、札幌、東京、大阪、福岡の4地区となります。(試験地については近郊都市も含みます。)
受験料
●1級土木施工管理技士
学科・・・・10,500円
実地・・・・10,500円
●2級土木施工管理技士
学科・実地・・・・10,500円
学科のみ・・・・5,250円
実地のみ・・・・5,250円
合格発表日
●1級土木施工管理技士
学科・・・・8月中旬頃
実地・・・・翌年1月中旬頃
●2級土木施工管理技士
前期:7月上旬頃
後期:翌年2月上旬頃
土木施工管理技士に関するまとめ【PR】
土木施工管理技士の受験資格には実務経験が必要となります。
学歴によって必要な実務経験の年数に違いがあり、1級土木施工管理技士の場合、大卒の場合は卒業後3年以上(2級土木施工管理技士の場合は1年以上)の経験が必要となります。
土木施工管理技士の試験は学科と実地に分かれており、学科試験に合格した後実地試験を受けられるようになります。
土木工事自体は、基本的に資格が必要無く工事が行えるものですが、その現場において施工管理を行う人材というのはとても重要になります。
土木建築業界における昇給や転職においてもとても有利になりますので、土木建築に従事する人は取得しておきたい資格です。
冒頭でもお伝えしましたが、「施工管理技士」の資格取得には、「作文作成」が必須となってきます。
「学科テスト」などは、ある意味「一夜漬け」でも対応できるかもしれませんが、「作文作成」って独学ではなかなか難しいですよね…
まず、「合ってるのかどうかもわからない」ってことを経験する前に、一度「独学サポート事務局」から資料請求してみてはいかがでしょうか?
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