・消防設備点検者資格ってどんな資格!?
・消防設備士 資格とどんな違いがあるの?
・消防設備点検者資格って難しいの?
この記事でわかること
・消防設備点検者資格とは?
・消防設備点検者資格と消防設備士との違いって?
・消防設備点検者資格の取得難易度と気になる仕事内容は?
上記の内容について解説しています。
消防設備点検資格者とは?
消防設備点検資格者は、火災用設備の適正な維持管理を行うために必要な資格です。
消防用設備はいざという時に正しく機能を発揮するために、定期的な点検や維持管理が義務付けられています。
その結果は、消防機関に報告しなくてはいけません。
特に人命危険度の高い一定の対象物に設置されている消防用の設備は、消防整備士または消防設備点検資格者が点検します。
この資格があれば、ビル管理業務や建物の保守などの業界で活躍できます。
また消防設備を製造している企業などには、自社製品を対象として点検整備などを行う部門もあり、そういった場所でも需要があります。
消防設備点検資格者 資格概要
受講資格
学歴、職務経験等で細かく規定されています。
詳しくは、HPをご覧ください。
受講内容
特種
※以下の講習を3日間に分けて行います。
① 火災予防概論(1時間)
② 消防法規(1時間)
③ 消防用設備等及び特殊消防用設備等の点検制度(1時間)
④ 建築基準法規(1時間)
⑤ 消防用設備等概論(2時間)
⑥ 必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等(2時間)
⑦ 特殊消防用設備等概論(1時間)
⑧ 設備等設置維持計画(3時間)
⑨ 電子工学に関する基礎的知識(2時間)
⑩ 電気通信に関する基礎的知識(2時間)
⑪ 修了考査(筆記試験)(2時間)
第1種
※以下の講習を3日間に分けて行います。
① 火災予防概論(1時間)
② 消防法規(1時間)
③ 消防用設備等及び特殊消防用設備等の点検制度(1時間)
④ 建築基準法規(1時間)
⑤ 消火器具の技術基準、点検要領(1時間)
⑥ 非常電源・配線の技術基準、点検要領(1時間)
⑦ 屋内消火栓設備・スプリンクラー設 備・水噴霧消火設備・泡消火設備・屋外消火栓設備・連結散水設備・連結送水管・パッケージ型消火設備・パッケージ型自動消火設備の技術基準と点検要領(3時間)
⑧ 不活性ガス消火設備・ハロゲン化物消火設備・粉末消火設備・動力消防ポンプ設備・消防用水・総合操作盤の技術基準と点検要領(2時間×2)
⑨ 修了考査(筆記試験)(2時間)
第2種
※以下の講習を3日間に分けて行います。
① 火災予防概論(1時間)
② 消防法規(1時間)
③ 消防用設備等及び特殊消防用設備等の点検制度(1時間)
④ 建築基準法規(1時間)
⑤ 避難器具・排煙設備の技術基準、点検要領(1時間)
⑥ 非常電源・配線の技術基準、点検要領(2時間)
⑦ 漏電火災警報機、誘導灯、誘導標識、非常コンセント設備、無線通信補助設備の技術基準、点検要領(3時間)
⑧ 自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備、消防機関通報設備、非常警報器具、非常警報設備、総合操作盤の技術基準、点検要領(計5時間)
⑨ 修了考査(筆記試験、テキスト持ち込み可)(2時間)
修了考査で不合格となった場合には、修了考査を受けた日から1年以内に、1回に限り修了考査を受け直すことができます。
再考査手数料は、3,390円(税込み)
第1種、第2種、特種(再講習)
※以下の講習を5時間(1日間)で行います。
① 点検概論(1時間)
② 点検実務(1時間)
③ 点検実務(3時間10分)
合格基準
修了考査の合格基準は、32問中、各分類ごとに50%以上で、かつ全体の問題数の70%以上の正答率で合格となります。
免除(科目等)について
各種取得資格などにより講習の一部免除があります。
(修了考査は免除されません。)
詳しくは下記をご覧下さい。
受講申込・問合せ
ホームページ
願書申込み受付期間
実施先まで、お問い合わせ下さい。
受講日程
毎月、全国数箇所で実施されます。詳しくは、HPをご覧ください。
受講地
各都道府県の主要都市
受講料(税込み)
●第1種、第2種、特種
32,300円(科目免除者は30,300円)
(その他、合否判定結果通知郵便代84円が別途必要となります。)
再考査手数料・・・・3,450円
●第1種、第2種、特種(再講習)
8,350円(別途免状代1,560円が必要。)
合格発表日
修了考査の結果は、講習修了後概ね30日後。
免状交付時手数料・・・・3,450円(再講習は1,560円)
合格後の更新について
消防設備点検資格者免状の有効期限は、免状交付以後における最初の4月1日から5年間です。
技術的、法制的変化や開成に対応する知識を得るために5年ごとに再講習を受講することが義務づけられています。(受講時間:5時間)
免状の期限日(受講期限の延長が認められた場合にあっては、延長承認書の延長期限の日)までに再講習を受講しなかった場合には、消防設備点検資格者の資格が喪失します。
消防設備点検資格者 難易度は?
★☆☆☆☆(やさしい)。講習と修了考査で取得できます。
近年合格率は、第1種:94.3%、第2種:94.9%、特種:93.3%ほど。
消防設備点検資格:第1種合格率
実施年 | 受講者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2021年 | 3,316 | 3,179 | 95.9% |
2020年 | 2,453 | 2,321 | 94.6% |
2019年 | 3,103 | 2,925 | 94.3% |
消防設備点検資格:第2種合格率
実施年 | 受講者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2021年 | 2,986 | 2,906 | 97.3% |
2020年 | 2,359 | 2,272 | 96.3% |
2019年 | 2,622 | 2,488 | 94.9% |
消防設備点検資格:特種合格率
実施年 | 受講者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2021年 | 27 | 25 | 92.6% |
2020年 | 13 | 10 | 76.9% |
2019年 | 15 | 14 | 93.3% |
消防設備点検資格者就職は?気になる仕事内容は?
ビル設備会社、消防設備会社などで、消火栓やスプリンクラー等のがその機能を十分に発揮するために、それらの設備点検します。
消防設備点検資格者と消防設備士との違いって?
- 消防設備点検資格者は、消防用設備等の点検のみを行う事が出来る国家資格。
- 消防設備士は、消防用設備等の工事・整備と点検の全てを行う事が出来る国家資格。
消防設備士資格の概要?
消防設備士の資格は、消防設備の点検、整備、工事を行う際に必要な資格です。
消防設備士の免状には甲種1〜5類、甲種特類、乙種1〜7類の合わせて13種類あり、それぞれ扱える消防設備と業務範囲が異なります。
まずは消防設備士の仕事内容や、資格の種類について解説します。
消防設備士とは?
消防設備士とは、消防用設備などの点検、また整備や工事を行うことができる専門の資格を持った人のことです。
消防設備士が扱う消防用設備は火災報知設備や消火器などの家庭にも身近なもの。
また、泡消火設備、スプリンクラー設備など多岐に渡り、取得している資格の種類によって扱える消防用設備の範囲が変わります。
消防設備士 資格難易度は?
甲種:★★★☆☆(普通)。
乙種:★★☆☆☆(やや易しい)。
近年合格率は、
甲種特類:25.8%
甲種1類:31.2%
甲種2類:34.7%
甲種3類:37.3%
甲種4類:37.4%
甲種5類:36.6%
乙種1類:31.7%
乙種2類:39.5%
乙種3類:35.7%
乙種4類:36.8%
乙種5類:40.6%
乙種6類:43.1%
乙種7類:59.0%ほど。
消防設備士 の主な就職は?
消防設備の点検や整備などを行っている専門の会社、防災関係の会社に就職する方法もありますが、他にも多くの選択肢があります。
例えば、設備全般の点検や整備を行っている電気設備系の会社に就職したり、不動産会社に消防設備士枠で就職するなどです。
消防設備士の資格は、工場や倉庫などでおおく活用されていますが、不動産会社等ではビル管理関係がメインになるなど働く場所が少し変わってくる可能性もあり
消防設備士資格の詳細記事は、下記になります。
2023最新 消防設備士資格とは?甲 乙の難易度って?合格率や効率良い勉強法ってある?
まとめ
今回の記事かんたんにまとめると
・消防設備系の仕事に就くなら、上位資格である消防設備士・甲種を取得するのが理想
・消防設備士の甲種をすべて取得するには時間と費用がかかる
・消防設備点検資格者は1種と2種で乙類1-7類までカバー
・消防設備士とセットで取得するとお互いの資格が1+1=3にも4にもなる
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